マッ○ンのウイスキー、それでいいのか? →大丈夫だった。

 暫くブームと言う名の狂騒が終止するのを待ってたが、俺はもう我慢の限界だ。

 <以下、見るに堪えない程荒れてますので、好きな方は、どうぞここで引き返して下さい> 
                                           *私は止めた・タイトルは釣ったけど


 余市、販売終了。

   しかし、ブランド名は残します。

 あと、宮城峡も無くなる臭いとか。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 折角、ジャパニーズの(私のブログ的な)復権記事を、サントリーとニッカ仲良く書いてやろうとしてた矢先に、これだよ。(記事は消した・未来永劫な)


ご注意:
 恐らくは、余市(宮城峡)の長いラインナップが整理されて、NV系でラインナップを作る気がします。
 この先は、もし仮に、昔のピュアモルト(バテッド、バッテッド、ヴァテッド、ヴァッテッド・一部違うのもある)や、ブレンドで出すなら、こうじゃあねえのか?と、妄想からブチ切れた、妄想特撮シリーズです。(←ウル○ラマンネタね)
 但し、一応可能性として無くはなさそうなので、ここで散々文句言って、アサヒさんが、「いや違うから!こうです!」って堂々と詳細発表してくれるのを待ちたい。つか誰か電話して聞いてくれ。(他人任せ)

 だが、仮に出したNV?ボトルのレベルが落ちているなら、改めて記事は書く。(つもり)


 


 言わせていただく。(←空気シベリア)


 かつて、実はディアジオ系(シングルモルトで)トップクラスの売れ行きだったらしい、カードゥ と言うシングルモルトがあった。(今もあるけど、マッサンから入った方にはマイナーでしょ。)
 同じく90~00年代、シングルモルトをUD→ディアジオが後押しした結果のブーム・またメイン原酒となっているJWその物の売れ行き好調を受けて、

 カードゥ・ピュアモルト

 と呼称を変え、実際はグレンダラン(ここでもダランか)他で水増しした上、さらにグレーンを入れてブレンド(=ピュアモルトでも何でもねぇ)として販売した。
 今まで、カードゥ=シングルモルトとして買っていたユーザーは、同じ名前、ラベル的にはシングルモルト?だけど、ブレンドを買わされたわけです。(確かこのボトル裏見ると、モルト・グレーンって材料表記があったと思う)

 これが世に言う、カードゥ・スキャンダルと呼ばれる事件です。

 当然、私みたいなのがギャーギャー言うわ、書籍でバッシング受けるわ、最後はSWA(スコッチウイスキー協会)から、「紛らわしいから止めろ。」と言われ、商品の全回収&中身を元に戻す結果となり、未来永劫汚点を世に残こととなりました。

 これに類似した問題もあったので、とうとう法改正の流れとなり、2009年、スコットランドではピュアモルト表記は使えなくなりました。
 何が言いたいかと言うと、たかがウイスキーの呼称が、 <法を変える程、大きな問題となった> 前例が、それこそ10年前程度(販売が00年辺りなので)に本国で起こっていたってことです。

 ここまではいいですよね。

 では、今回の余市問題へ行きましょうか。



<原因>
 マッサンブームがあり、原酒のストックを吐きだしたのが一番の原因でしょうか。
 ウイスキーは待つ酒です。熟成を待つ為に、最低10年程度は置かないと使えない。つまり、急な需要の伸びは、何時だってウイスキーメーカーを翻弄してきたのです。

 70年代、好調だった英国各社はスコッチの増産の為、数多の蒸留所を新設しました。しかし、80年代にかけてのサッチャー政権による不況の到来、在庫は大いにダブつき、次々と閉鎖の流れとなります。
 この時期、出来て直ぐ潰れた蒸留所の多くが、<幻の蒸留所>と美化されて、1本3万とか10万で取引されます。大抵は 評価:~5 レベルだけど。

 つまり、原酒コントロールは難しいので、需要の伸びに乗っかってある程度捌くのは、理解できます。

 また、世界的な樽(樽材)だったり食料(原材料)の取り合い、円安の影響他で、仕入れ値もうなぎ登りだそうです。これは恐らく、元々穏やかな減産に傾いていた気もしますよね。

 更に、余市は 蒸留年なし(NV)、10y、12y、15y、20y 5つのラインナップがあり、これらは少なからず維持するのに大変だってのもありますね。こんなもん3つでいいとも思うんだけど。



<メーカーの余市感って何だ>
 かつて竹鶴政孝氏は、ニッカが企業として大きくなるかどうかは、さしたる問題ではない。

 それより、現代でも有効である伝統的製法を守り、品質の維持向上に努めろ、とのお言葉を残されたかと。

 上記は私の意訳だが、間違ってはいないだろ。
 厚遇してくれて、恩もあるサントリーを飛び出し、散々辛酸を舐め尽くしておっ立てた余市に、ロングモーンの生き写しのスチルをくっつけた竹鶴氏。

 その思いは、シングルモルト隆盛の現代、どれほどの価値があることか。いや、その価値とは、単なる宣伝文句としての価値ではない。
 ある種ジャパニーズ・ウイスキーその物の文化財、言い換えて プライド としての価値があるのではないか。無論、サントリーの蒸留所だって同様です。

 そこで、もし・仮に・の話だが、カードゥの真似事を、メーカーが考えているならば、己が先達の築いた金看に、自ら汚泥を塗りたくるような 暴 挙 ではないのかと私は思う。繰り返しますが、もし、ヴァッテッドなりにするならば。の話しですよ。

 在庫がなくて売れないならば、売れるだけ、出せばいい。それで酒屋が困ろうが、流通が不安定になろうが、それが本質ではないのか。
 某ザリガニ(もう蒸留所で呼ばないから)のように、売りたいからしょうがないだろと言うのは、メーカーの詭弁に過ぎないのではないか。日本ウイスキーをリードしておられる○○さん、もし最悪の事態となったら、どうぞ堂々と苦言を呈してくれ。

 ブームとは、常に一過性の病のようなもんで、過ぎ去れば何も残らない。
 無論、少しずつ成長はしていくだろうが、頂点が継続することはないのです。

 今回、潔く販売中止するだけならまだしも、意地汚く余市の呼称を用いて、何かしらの商売をするというのが、気に入らない。いや許せない。(シングルモルト余市を守らんならば、ね)
 そしてこれ、本質的に流行りに乗ってればいいや~的な人が考えるより、はるかに大きな問題なのですよ。

 今後の歴史、それこそ何百年と続くかもしれない余市の信用力に関わる、重大な問題ですし、言い換えてジャパニーズ・ウイスキー全体にさえ波及しかねない問題なのです。
 竹鶴氏は素晴らしい実績を残した。そして余市シングルモルト自身も、その中身で世界中の方を惹きつけるウイスキーへと成長を遂げた。15y~20yの外人さんファンけっこういるし。

 ここで、もし何かしらのまがい物を、前例さえも無視して販売するなら、必ずメーカーの損失となって何処かに影響すると、少なくとも私は思う。
 だって、ニッカってのは、スコッチに対する <姿勢> ありきの、少なくともイメージ位は我々に持たれてるんだから。マッサンだってそうじゃんか。

 

 まだ何出すかは知らねえが、この呼称問題を注意深く見守って、もしピュアモルト、あるいはヴァッテッドになると言うのなら、私は件の前例付き20ページの抗議文を、取り合えず 消費者相談センター に送るから。


 怒髪天を突く勢いで、俺は仕事中にブログ更新したぞJOJO~~~~~ッ!!!! (嘘・有給です)

<このブログはあくまで私見であり、余市の名前で何出すかもわからない癖に、牽制球は投げとこう的に、半ば脊髄反射で酔っぱらって書いているだけです。真に受けることなく、笑って冗談の類だと受け取って下されば幸いです。>

 そして多分、余市シングルモルト程度の配慮はしてくれると思います。

 しなかったらザリガニ張りに、書庫にまとめて永久保存してやる。