地図の補足。

 実は書いてた。でもUPしてなかった。(今日は2018.4.12デス)
 ということで、以下、ほぼ二年前の記事。


 では、誰も待ってないけど俺はやりたい、地図の補足を。

 今回は、全体図の補足記事です。


イメージ 1

 性懲りもなく、この図でもベンネヴィスが間違っている。西ハイランドの②=オレンジ色です。
 気づいているけど、直さない。敢えてね。(閲覧者さん 「いや、直せよ。」)
 
 ほな、行きまっせ。

①ハイランド・ローランド(モルト)ラインについて
 ダンディーの街から、グリーノックまでを結ぶ <仮想のライン> がハイランドとローランドの境界線だ、と 大抵検索すると出てきます。

 しかし、竹鶴政孝氏の修行時代の日記というか、例のあれを見ると、更に具体的で、間にスターリングの街>を経由するとあるので、本図はそちらに準拠しております。
 そもそも、某大御所の図も、そんな感じです。

 また、ややこしいんですが、純粋に地図上の地方を呼び分ける場合の ハイランド・ローランド境界線 とも違っており、あくまで、 モルトの> ハイランド・ローランド境界線なので、ごっちゃにしないように。

 そして。
 グラスゴーのライン際を見て  「オフサイド・トラップ、掛けられそうだな・・・・・。」  と感じてほしい。

②新設系
 私は、OFの12yってのは、更に上の、熟成させた原酒を入れて・初めて完成形になる、と思っております。
 ですので、新設が今出来ようが、二度と手に入らない初の 1~3y 物だのが売られようが どーでもいい。
 
 だけに、近年の新設も、どーでもいいです。
 但し、いずれは出てくるでしょうから、調べた限りで入れてみました。

 また、よくある 「出来るらしいよ・・・」 ってのは、大抵資金難でボシャるのでしょうが、検索して出て来たものは、大体の位置で入れてみました。既に消えたのは当然スルー。注:この記事は、2016年のやつです。

③ファイフ地区
 書籍などでよく出てくるファイフ地区(地方)ってのは、ファイフ半島一帯を指します。
 ダン・ファイフってブレンドなかったけ。ちょまz・・おっと危ねえ。

 位置は、エディンバラからフォース湾を挟んで対岸にある、ファイフ半島付近~その付け根スターリングの辺りまで です。

 ここは、あのキャメロンブリッジ含め、グレーンの蒸留所が多くある為、一帯を指すときに「ファイフの蒸留所群は云々・・」 とか言われ、閉鎖されたグレーンもあるんですが、各メーカーの中心地的な地域です。
 ただし、シングルモルト的には、鳥取みたいな感じだ>というのも忘れないように。俺は鳥取好きだけど。

 と、いう経緯ありきで、ファイフのシングルモルト蒸留所は、つい最近できたとこが殆どなので、古い書籍では、ファイフ ≒ グレーン蒸留所で、ほぼ合ってます。
 これが、マイクロ・ディスティラ(リー)ーブームもあり、先は、表現の意味合いが変わるかもってのは、覚えておきましょう。役には立たんだろうけど。

 まあ・・・・地図見て、ぶっちゃけ、ここをローランドって言われても・・・・・って、思った貴方、

 ディアジオ帝国に 消されますよ。(嘘です)

④スペイサイドとアイラの拡大図
 みんな大好き、地域の特性論に絡む話もあれば、(私の地図で蒸留所を表す)○印で一帯が覆われるという問題もあり、仕方なく分割してます。嫌だったけど。

 また、ハイランドも、世に言われる4つ(5つとか、更に割る人もいますが)のハイランドにしてはおりますが、元々は、①の ハイランド と ローランド って、ざっくりした2分割式です。
 細かい程いいだろってこともないと思うけど、知るほどに、細かくしたくなるのも人情ですか。

 ここから発展して、現代、一般的に使われる内、私が最大限譲歩出来るのが、図の分け方になります。
 つまり、<基本、俺的な地区分けだから、スコ文さんとかが教えてるのと、違うかも知れねえぞ>です。もちろん責任は取らない。

 竹鶴氏の日記的な物を拝見しますと、
>ローランドでも、ハイランド式のモルトは、ブレンダーにハイランドモルトとして認知云々

 ってのは、恐らく間違いなく グレンゴイン 辺りと、知るすべもない当時の蒸留所(そして潰れた)の話だろうと思うのですが、そんな感じで、この地区分けってのは、何時だって漠然とした、曖昧なもんです。1912?年前後だったと思うけど、修行中の竹鶴氏の記録でも、うーん?という感じで書かれている位です。

 地図見ても、際どいとこ、あるでしょ。

⑤スペイ湖
 地図上、ハイランド南部に2つ水色の湖があり、左手ちっこいのが、我らがスペイ川の源流、スペイ湖です。
 実際はクッソ小さくて、このサイズの地図で追うと、大抵、小さ過ぎて割愛されていますが、分かり易いだろうと、わざと(デカくして)乗っけております。

 このスペイ湖の下流に、ラガン湖(ロッホ・ラガンってボトルあった気が。スペイサイド蒸留所のブレンドだっけ?)がありまして、その下流域から、スペイサイドという感じになるっぽい。

 ラガン湖のやや南東にダルウィニーの街があり、そこに、ダルウィニー蒸留所がありますが、ここは現代、ハイランドの扱いですよね。しかし、地図で見てると、スペイサイドの起点付近だぞ、みたいな面もあるわけですよ。


⑥ルーイス・ハリス島
 ルーイス(ないしルイス)・ハリス島ですが、ターバートの街の上で、海峡が橋によって繋がっている臭い。
 しかし、そこが両島の分かれ目ではなくて、地図スカイ島の枠の左上にある、入り組んだ湾の真ん中あたりから下全部がハリス島。らしい。なので、地続き の表現で間違いない。何で?って思うよね。私も最初引っかかりました。

 また、この島の北部、ルーイス島は、ジャーデン&マセソンの共同経営者、ジェームズ・マセソン氏に買われた経緯があり(!?)、この当時(1845年頃)島にあった蒸留所も、ぶっ壊しやがった(らしい)
 といういきさつが・・・。島買うって、どんだけ~~~~?(イッコウ先生風)

 それから1世紀以上経て、島に新たな蒸留所が復活したのは、何とも言えませんね。
                                               (意訳: 「マセソン、ざまあwww」 )

 序に、ターバートの街は、ハリス島では大きな街(つかデカイのはここ位らしい)ですがルーイス・ハリス島で最も大きな街は、島東岸にフックのようにせり出した半島の付け根、やや南にある、ストーノウェイって街です。
 何で地図上のランドマークをターバートにしたんだと言うと、蒸留所がそこにあるから。だけ。
 何かカッコイイ言い回し。

⑦グレーンの位置は怪しいです
 諸々調べはしたのですが、どうもよく分かんなかったので、この街の辺りです!って程度で入れました。だから大きく違うかもしれない。
 また、併設モルト(≒幻の蒸留所と言う名の、過大評価蒸留所)ありのグレーンは、色を薄くした。

 そして、分かり辛くなった。(ダメじゃんね)


⑧閉鎖系モルト蒸留所
 近年の書籍では、A:全部バッサリ B:一部バッサリ C:微妙にバッサリ と訳が分からないので、出来る限り全部入れはしました。抜けあるかもだけど。

 但し、いわゆる製法を変えただけの別名系は、入れてないです。(ロングロウとかローモンドスチル・ブラザーズとか)

 新旧まだ飲めますので、今の段階で割愛するのは、どうかと思う。マジで。

 序に、私も他人様のことは言えないが、みんな、地図アバウト過ぎw

 一部書籍(最近の・怪しいオッサン著者)では、スペイサイドのローゼス地区辺りに、ロッホナガー入ってたりwww、真面目に見てると、けっこうカオスですので、ここ含め、信用せずに見た方がいいですよ。

 余談ですが、地図に関しては調べてないけど、こっち系=スコッチの資料として一番、信用に足り得るのは、自分で調べてると分かるのですが、土屋大先生の書籍です。統廃合だの、年代的なものは心底頼りになる。

 他、英文WIKI、専門サイト系と流れ、一番怪しいのは、俺みたいな自称ファンが、近年の流行に乗っかって出した書籍。高い癖に、クソのように役に立たない。そして内容も今のブレンド張りに薄い。そこまでリスペクトするなと。
 
 そういうのは金の無駄!とは言わんけど、ビンボーだけど、資料が欲しいなら、土屋大御所のウイスキー大全2種と、あとは、ウイスキー・コニサーだっけ?のテキスト辺りがお勧め。
 あれで、殆どの用は足りてしまうと思いますね。もっと噛り付くなら、ホンヤクコンニャクをドラえもんに貰いましょう。BARで聞いた話も、いろんなとこで食い違う、なんてのもあるから、あまりマスターを信じすぎるのもよくない。 なぬ?私のブログよりは信頼できるって? その通りです(笑)

⑨地域を分けるラインについて
 地域を分けるラインなんてもんは、ぶっちゃけ ない です。
 例えば、この川からあっち、みたいな、明確なラインって、ほぼないのですよ。

 例えば、ハイランド・ローランドラインも、【仮想の】 と注釈が入るように、あれも、ほぼ何の目印もなく、おおざっぱに線が引かれてる。と思っていい。

 また、識者間でも統一されておらず、例えば、モルトウイスキーコンパニオン(見たのは最初の)では、スペイサイドは(含)トマーチン辺りから東全部、南はバルメナックを抜いた上!って感じの、かなり広いスペイサイドです。(グレンアギーまでがスペイサイドに入る感じ)

 俺達の土屋大御所のシングルモルト大全(86年版時点)では、エドラダワーが南ハイランドから飛び出している。また、スペイサイドの拡大図に、一部蒸留所が入っておらず、代わりに大きな地図で案内しています。
 もしかすると、見やすくしただけ、かもだけど。

 我が愛しのケイデンヘッドも、ドロナックはスペイサイドで出していたりと、けっこうバラバラなのです。少なくとも2001年以降のやつはそうだった。今のは、そういう情報を削ってやがって、クソ過ぎると思いますね。
 オーセンティック持って来いや、ウイ○ク・○ーさんよお。(苦情)

 まあ、少なくとも、竹鶴さんの頃はざっくり 2分割ありき だったので、ここ100年程度の話なんでしょう。
 このハイ・ロー2分割も、実は、カトリックプロテスタント圏ありき、つまり、ある部分の宗教対立だったり、そういうものを含め、かつてはハイランド、ローランドを分けていたのでは?

 とかいう 【妄想】 を、諸々突っ込んで調べてみたいんですけど、忙しくてリームー。
 ラーセー服イーチョー的なね。(注:私は、熟女マニアです。)
 
 そんなこんなで、他書籍や、識者の見解、その時代による変化も含め、地域って、曖昧なのです。

 だけに、ロクに境界線も分からん癖に、●●地域モルトの個性だの、特性だのとのたまう輩は、取り合えず、どこが境界線だとか、誰式の・あるいは何時代準拠の・境界線をイメージしてるか位は、言ってくれと思う訳。

 つまり、

 俺は、地域論ってのが、大嫌い

 です。
 普段あまり他人様に干渉せず飲んでますが、これを持ち出した途端、貴方を質問攻めにする位、この意見が嫌いです。絡んだ相手が嫌いではなく、地域論そのものが、大嫌いなのです。

 貴方が、自分の口や鼻で見つけた地域の特性なら、いいけども

 Aさんが言ったから、あるんです!

 なぁんて程度で、モルトの個性・樽ごとの個性を一括りに纏められるほど、貴方はブレンダーなりの修行をしたのか?検証として、各々の地域内のモルトを、各50ずつ程度は、試したか?

 そして、心から 【舌が・鼻が】 ご納得した上で・この地域に(こんな)特性がある!
 と言っておられますか?普通は、そんな検証出来ない筈だけど。

 つまり。ウイスキーって、そんな単純明快なのか?と。

 飲み物なのだし、味覚と嗅覚で理解せず、頭だけで理解した。というのは、知識ではあるけど、ウイスキーを理解した、とは言えない。乱暴だと言いたい。

 別にいいんだけど、イメージでウイスキーを語ったり、飲んだ気になってしまうのは、勿体ないじゃんか。

 で。そういうのを真面目に考えたとき。
 自分の舌で、地域のラインを作るってのも、面白いんじゃない?と、思う訳です。
 
 ある地域のモルトに、フレーバーの類似点がある。ならば。
 当然、自分なりに、この辺りがーって、線を引けるはず。
 
 すると、例えば、西に多いブリニー系は一つになるだろうし、アイラと言ってもヨード系ピート2つは、独立した位置づけになるかも。もっと言えば、昔のブナだのは、ほぼピートっぽさはない、じゃ、ざっくりアイラの個性と言っても、もうちょい分けないと、不正確だよね。

 つか、そもそも論だけど。
 ピートの風味って、アイラ島だからこそ残った、だからピート=アイラ島の個性か?それとも単に、アイラのイメージに乗っかるため、近頃、何処でも炊いてるだけ?どっちだろ。
 
 つーことは、ピートを除外したアイラのモルト飲まないと、蒸留所の個性、本当の部分が、分からないと言えるのか?

 とか、どんどん広がる。これ考えたり調べるのも、楽しいことでしょ。シロウトさんならいざ知らず、行くとこまで行っちゃってる人にとっては、ですけど。
 そして、その全てが、ウイスキーをより深く理解することにも繋がるでしょう。

 端から決めつけてしまうと、こういう、別の楽しみもなくなってしまう。

 で、私なんかは、地域の特性なんてもんは、モヤっとあるかな?程度だと思うし、いやいや、明らかだっつーなら、自分的に、  

 フレーバー  

 で、きちんと主張できる筈でしょう。

 そこで 【今の、一般論での地域分けと、合致している。】
 と、理解した人が、地域論を騙るべきですし、地区分けのラインに疑問を感じず、さらっと使っていいのだろうと思います。

 まあ、今時は、蒸留所自らが、「俺はスペイサイドだもんね~~~~。」とか言ってますからね。

 こんな話が何処かにあったか知らんけど、現代、地域でざっくりモルトウイスキーを語ろうぜ。
 ってスタイルが、減ったと思います。

 言い換えると、我々消費者一般は、レベルアップしたのだと思いますよ。ほんとに。
 ということで、別記事で、この地域について考えてみたいと思ってます。

 でも多分・・・、そうですねぇ・・。 

 ま、4年後くらいになりますか?wwww (書く気ないパターン)







 というのを、ほぼ2年前作って、ずっと熟成庫に保管してました。

 もちろん、ウイスキーみたく、寝かせて美味しくなったわけじゃない。



シングルモルト蒸留所 地図

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転用などあった場合、いかなる理由に於いてもお断りなく対処させて頂きますので、この点ご承知いただける方のみご覧下さい。(転用する位なら自分で作ってね。)


スコットランド全体 *地図をクリック → 拡大 で見れるサイズになると思います。

イメージ 1

*補足:最悪なことにミス一つ発見。
 ベンネヴィス(西ハイランドの①)は、同名グレーンがたしかありますね。そのうち直します。
 他何かあればお気軽にコメ下さい。

スペイサイド地区 拡大図

イメージ 2



アイラ島 拡大図

イメージ 3


 色々細かいとこを例によって補足したいので、次回、同じ図を使いつつ、細かくああだこうだやります。

 また、なるべく合わせてはいますが、突っ込むレベルで位置ずれとか抜け、場所間違え(ありそう)などミスがあったら、コメでご指摘ください。
 但し、修正は随時ではなく、数カ月後にまとめて反映させる・・かもね。程度と思って頂きたい。

 大体この辺だよ~が目指した意図ですので、細かい部分はスルーか、ご自分で(1から)作って下さいね。

 私的には住所に完璧合わせたいんですが、そうすると、サイズがえらいことになるので、この図の大きさや、周りの蒸留所の●との兼ね合いで、まあって妥協してるとこも多い。
 スペイサイドは手書きだけに、あと1年は余裕で修正入れられる自信がありますw

 そして。

 しつこいですが、地図の著作権ってのは大変難しいので、私の著作権含め、転用などの二次利用はご遠慮下さいませ。

味覚と嗅覚について、某有名雑誌から。

 ミニストップでソフトクリーム待ちをしてる私の目に、面白いもんが目に入りました。

 2016年1月号のニュートンです。
 そこの、大型連載 「感覚の不思議」 味覚と嗅覚のしくみ って特集記事。

 これは、日頃、自説を堂々と・臆面もなく・皆様に押しつけて(しかも1年以上放置して)いる私としては、買わざるを得ない。でも、お小遣いないし・・・と思ったけど、買ったよベイベー。

 そして、結果としては、まあよかったです。


 私がこんなブログを晒しているのも、全て、味覚嗅覚には個人差がある、という主張に基づいております。

 我々は、同じ香りを嗅ぎ、同じものを食べても、感じる香りや味には個人差がある。
 だから、自分以外が下した物の味に関する表現は、役に立たないと言いたい訳です。

 
 その為に、(貴方も自由に評価すべきでは?転じて、私も評価してますよ、で)自ら恥部をさらし、食べログだのパーカーさんだのマーレーさんの真似までしております。

 これにたどり着いたのは、私のもう一つの趣味であるバラ(育ててる)の香りは、個人によって、感じる・感じないが明確に存在します。
 確実に私が感じる香りも、相手に幾ら嗅がせても感じない、と言われることがあり、つまり、個人差がある。

 だけに、数学的に、
 A=5なのだから、お互いが5のフレーバーを見つけている・感じている筈だ。

 という議論は成り立たない。

 味覚、嗅覚は、お互いが共有出来ないし、等しく感じていない。
 だから、もっと自分なりに判断して、自分の好きな物を探してみたり、往時のボトルと比較して、堂々ご主張されても、いいのではないでしょうか?

 宣伝や評判に踊らされて、肝心の、<私には、どうだった>を抜いてしまったら、本質的にウイスキーその物ではなく、ある種背景に酔っているだけにも思えるのです。
 絶対的、一時期のワインで言う、パーカーポイントみたいな、あんなもんをみんな探すんですが、実際は、貴方の舌と鼻が、貴方にとって最も正しいポイントを出せるって皮肉です。


 で、そんな 私の 500倍は信用ある、ニュートンの記事からこの辺に関してご紹介します。 
 盗用ではありませんので念のため。(著作権に配慮したつもり・あと宣伝もしてるつもり・いいもんだったから買うといいと思う)


①嗅覚について
 全部書けば書き写しですのでw、要約して、私(ウイスキー愛好家)に関係しそうなとこを。
 

・人には、約400から成る香りを嗅ぎ分けるセンサーがある。
・400のセンサーそれぞれが、独自に対応する香りがある。(NO1センサーはAの香り、NO2はBと言う感じ)                       *但し、香り自体多くは複合的な物ですので、 複数センサーを使うことが多いそうです。         
・一部の方に、ある香りを感じ辛い、感じない番号(≒当該センサー)が存在する。
・それは、嗅覚障害ではなく、あくまで一部に対して弱いだけなので、嗅盲と呼ぶ。
・嗅覚テストからも、<匂いの感じ方には、かなりの個人差がある>と判明している。 (ね。)

 無論、私は自分の主張ありきで読んでいますので、正確かどうかは研究筋の方にお譲りしますし、こう言うのって、双方真逆の主張に受け取ることも間々ありますので、信用できない方は、ご自身で買うか、図書館で実物ご覧あれ。

 また、香りは、時間が経つに連れ慣れてしまい、例えばパン屋に入った時はパンの香りがするけれど、暫く店にいるとパンの香りを認識し辛くなる、なんてのも面白かったし、こっち側でも参考になる話だな、と思いました。

 つまり、近年買ってみた雑誌としては、けっこうおもしろかったです。(他興味ないので1行も読んでないけど)


②味覚について
 
<美味しい!と感じるときのプロセス>
1、舌にある、味細胞(の集まりが味蕾)で味の分子を感知する。
2、延髄にある、弧束核に情報が伝達され、安全な栄養素か、あるいは摂取してはいけないものか判定がなされる。(例えば酸っぱいなら、顔をしかめたりの挙動に繋がる)
3、一次味覚野に伝達され、味の強さ、質の分析がなされる。
4、二次味覚野に伝達され、嗅覚情報や、触覚からの食感、風味と統合され、ある食べ物のイメージが形成される。
5、扁桃体で、当該食物を好きか・嫌いかという、情動的な判断がされ・・(6へ)
6、視床下部で食欲をつかさどるホルモン分泌が行われたりする。
7、海馬では、味の記憶(このウイスキーの味だ)と記憶される。

 
  だそうです。

<五味の役割> *甘味、塩味、うま味、苦味、酸味のことね
・苦味、酸味は本来嫌な味、腐敗や毒物のサインだが、コーヒーの苦味など、慣れにより美味しいと感じることも出来るようになる。
・甘味、塩味、うま味は、逆に栄養素であるサインとなっている。 (なるほど過ぎるw)

<個人差について> 
・味に個人差があるのは、味覚(苦味)の受容体の遺伝子に違いがあるから。
・苦味を強く感じる受容体を持つ人は、弱い受容体を持つ人に比べ、例えば幼少期に野菜を避けるような傾向がある。
・苦味をあまり感じない人は、他の味を感じ取れるため味覚障害ではなく、味盲と呼ばれる。(嗅覚のと同じ)

 つまり、遺伝?なのでしょうか、紙面では、苦味の感知度合いが変わるって話に見えます。

<溶けたアイスが 「甘すぎぃ~~ッ!」 って感じる理由>
・味細胞内で味の情報を伝達するタンパク質である酵素が、体温付近で最もよく働く。
・味細胞が食べた物により高温や低温になると、酵素の働きが弱まり、味を感知する働きが弱くなる。
                                                         (これは・・)
・時間が経過し、常温になってしまうと、味細胞が活発になってしまうため、味が濃くなったように感じてしまう。

 これも現実よくある話で、温かいものは温めて味を見ろ(冷めて味見ると変わっちゃう)って奴ですね。有名なのが、玉子焼き。
 作るときは温かいのであれだけど、弁当に入れると冷める訳で、やや濃く感じるのです。日持ちするように濃くするって人も居ますが、それと別の話として、作ってるときと後では味が違うんですね。

 んで。オン・ザ・ロック至上主義の皆たぁん・・・(涙)

<他、味に影響する要素>
・辛さは痛覚であり、味覚ではないが、味に影響を大きく及ぼす。 (連動している)
・嗅覚の鈍化は、味覚も鈍化させる。(連動してる:鼻が詰まるとメシが不味いって奴ね。)
・視覚からの情報も、味に影響を与える。 (例のク・デューとかwwww)


 ということです。で、どうよ。

 私の主張との、合致ぶりはぁッッ!(恍惚

 とか言って、難しい話でも、偉ぶるような話でもなんでもない。
 既に実践されていることの、証明なんですね。

 例えば、テイスティングチャート他で、味覚的な要素(苦いとかしょっぱい)香り的な要素(例えば、カーネーションの香りだったり)っての分けずにまとめられている・一つのチャート内に存在しています。少なくとも、一緒にいることが多いですよね。ワインとかも。これが、二次味覚野によると。

 また、ストレートの優位性じゃないけど、少なくともウイスキーでは、常温の方が・・と言われるのもこれでしょう。
 あとは、40%位のアルコールによる味覚鈍化論(俺はそんなことない派)に挑んでくれ、ニュートン

 勝手に補足すると、視覚情報(BAR補正w)だけでなく、知覚的な情報(○○で高得点だとか、関西人必殺、高いもの=美味いわ!のイメージ)でも、変わると思います。間違いなく。
                                        *ゴメンね関西の人、でも何故か多いと思うの

 そして、樽関係で引用したり調べて書いてた、苦味=痛覚ってぇのと、違いますか?
 面倒だから記事見てないけど(見ろよね)、「とも言われ・・」とか、ちゃんとぼかして書いてたっけか。こっちが最新なので・こっちが正しいと思います。仮に間違ってたとして、訂正は覚えてたらする。

 まあ結局、私のような、本能の愛好家(本物とは言えない)にとっては、珍しいことは書いてないんです。
                                 (まあニュートンさんのは、ウイスキーの話じゃないんだが)

 この辺を読んで、ご自身冷やして水割り、ロックをやってみると、また違うとも思います。
 当然、こうだって記事さえイメージとして記憶されるだろうが、目を閉じれば万事解決。

 少なくともニュートンの記事から類推するに、貴方が、誰かにご自身の感想を述べたとして、仮に反論・噛みつかれても、ああ、<貴方は> そうなんですね~って程度の話ってことになる。と言いたかったのです。

 逆に決めつけで反論したり、誰かのノート鵜呑みにしてよいしょだけの奴ってのは、まあ、言うまい。
 こう言うのが、それなりの店のマスターにさえいるってのが、何とも泣けるんですけどね。

 何でこうなったと言えば、我々が、PC、言い換えてネットの恩恵を享受できるようになり、より広く情報入手が楽になったからでは。
 また、社会全般に数字に強くなったので、証明出来ない情報を信じられなくなったんでしょう。売り物の記事だの受賞歴ってのは、明確に信用を担保するもんだから、論拠として用いやすいんでしょうね。

 しかし、感覚と言う物は、常に自分の主観その物ですから、自分の中で優劣をつけとかないと、いずれ、鹿を馬だと見せられた時、「貴方が仰るなら、馬です!(美味いです!)」ってなるとも思う。こうなったら、往時のウイスキーの素晴らしい風味は、期待のしようがありません。

 そんな下らないウイスキーは・・・・・  ポイズンッ!(反町)  *これを言いたかった 


 だからまあ、

自分こそ、世界唯一の評価者だ

 ってウイスキーを飲んでくれと。

 難しいことなんて何もない。飲んでどうだった、だけが、貴方にとっての全てです。
 そして=(貴方にとっての)ウイスキーの全てでもあり、他人の評価は、全部蛇足ってことですよ。

 しばらく更新してないんですが、実は、ウイスキー動画w (どうすんだよね) とか、ウイスキーの大きな年表(個別に作った表のまとめ的な)作成に挑んでおりまして、これが中々、公開するレベルで作れないんです。
 で、ブログはほぼほぼ放置になっているんですが、もし完成を見る日が来たら、違った形でお会い出来るかもですね。

 そして、お陰さまで(ずっと不投稿だけど)三周年を超えました。

 何ともう、御訪問者様も 4万 を軽く超えたと言うことで、こんな酷いもんにお付き合い下さっている皆様に感謝しつつ、より(ちょびっと)お役にたてるような記事を、そして、シモネタの技を磨いていきたいものですね。

 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。



賞と権威とイメージと。

 どうも。佐○です。

 おっと間違えた。本当の名は・・・・・
 サム○ゴーチです。

 wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
 あまりやると怒られそうですので、止めときましょう。さて、これは、一体何故起きたんでしょうね。

 私が思うに、大衆の<イメージ>を利用した、<印象操作>ないし<商売>だと思うんですね。


 サム○ゴーチ氏の場合(誰とは言ってないので悪しからず)、聴覚障害者だと言いながら、ゴーストライターに音楽を作らせた。
 そして、その楽譜の善し悪しの外に、彼が 

<耳が不自由であるのに、これだけの物を作れた> 

 と言うイメージで、仕事を取った訳です。自治体とか公共系なんて、そんなのが過分にあったでしょうさ。
 で、●野さんの場合、デザインを転売することで、利益を得た。それまでには、当然のし上がった過程もある訳ですが、仲間内で審査員回して受賞してたって話もありますよね。

 すると、お互い評価は高まり、箔が付くってもんです。その箔で金を稼ぐんですよね。

 では、我が愛しのウイスキーへ話題を転じましょう。

 ちょっと躊躇するんだけども、まあ、しょうがねえ。



<賞って、どんだけ~~~~!?> ( IKKO風に )

・インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(IWSC)
 1969年、ロンドンにて始まった歴史あるコンペティション。古いのは大体これ系の受賞だったりする。
 有名なのが、アベラワー先生。

・インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ (ISC)
 1995年、ロンドンで始まった、某社イチオシのコンペティション
 マスターブレンダー、チーフブレンダー、マスターディスティラーなどの全員一致の合議制で執り行われているそうですよ。
 

 全部、内輪で決めて、大丈夫?とか言わないように。

・サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション (SWSC)
 米国の専門誌、ボナペティート等が主催する、アメリカ最大クラスのスピリッツ・コンペティション
 ホテルマン、バーテンダー、シェフ、ジャーナリストなどにより選考される。

・ワールド・ウイスキー・アワード (WWA)
 ウイスキーマガジン主催の、みんなが気になるコンテスト代表ですかw? 
 基本ブラインドでのテイスティングを経て、6部門に分かれてそれぞれの最高品を選ぶ。(らしい)

・インターナショナル・レビュー・オブ・スピリッツ・コンペティション(略称IRSCらしい)
 情報が乏しいんですが、某台湾のシングルモルトが受賞してるんで、最近の人ならピンと来るんでしょうか。

・ロサンゼルス・インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション
 
                                                      
 
 74年もの歴史を誇るワインとスピリッツの品評会。
 世界で名高いジャーナリストや蒸留酒の製造業者などが鑑評を行います。

 その中のインターナショナルスピリッツアワードに、2013年、新たに 焼酎部門 が開設された。     
 ・・・・・・・・・・え? 

・モンド・セレクション 
 1962年より始まった、食品、飲料、化粧品、ダイエット、健康を中心とした、製品の技術的水準を審査する民間団体の認証制度です。ちなみに、コンクール形式ではありません。
 全審査対象品のうち、5割が日本からの出品で、日本から出品した食品の8割が入賞している・・・・・
 

 こら、そこ。変な目で見てはいけません。 
 メ・・、メイド・イン・ジャパンの凄さ、思い知ったか!

ウイスキー・バイブル・最高賞(最高点)
 ウイスキーのパーカーさんこと、ジム・マレー氏が出している、ウイスキー・バイブル(いい加減日本語訳版出せっての)で選ばれる賞ですね。

モルトウイスキー・コンパニオン(最高点)
 例のMJ氏の書籍の最高点。賞じゃないけど、上と若干似てるし。有名なのはラガブーとマッカランですか。 

アメリカン ディスティリング インスティチュート(ADI)
 アメリカンウイスキーコンペティション。らしい。と言うのも情報が無い。

 とか、いっぱいあります。
 はっきり言って面倒なので、真面目に調べてないですし、私的にはどーでもいいことですので、気になる人はご自分でまとめて記事でも書いてくれ。


(例外的なもの)
ウイスキーヒルズ・アワード
 2009年より我が国でスタートした、ウイスキーと相通ずる、<深みのある、本物の方々>を選ぶ賞だそうです。
 ・・・・・いや言わない。やっぱ言お。

 有名人の イメージ なんか、どーでもいいですわ。

 申し訳ないが、世の中みんな一様に苦労してるもんでしょ。貴方も日頃ご苦労を重ねておられるし、同じく私だって、家の内外(特に家の中)で苦労してます。
 その中で、多くの方々を、有名人に、<深みが及ばない・言い換えると、浅薄だ>とさえ見せるこの賞に、一体何の価値が、どれだけあるって言うんですかね。
 そして、これに協賛してる奴らが、こっち関係でウヨウヨ居るってのが、また怖い。てか、痛い。

 こんなもんに金使うなら、チャリティー名目とかで、シングルカスクを一樽出してくれっつーの。
 クッソ下らねえ、・・(←自主規制)みたいな賞を、我が国 発信とか、止めろよ恥ずかしい。ガチで国内最高のウイスキーを1本選ぶことさえ、ビビって出来ない分●で。

 深み?本物?缶のハイボールさえ、日本じゃ本物のウイスキー酒税法より)だが、ハイボール女優、ハイボール俳優(チョコボール●●みたい)だとか、激賞してくれってことか。最近の日本映画なんて、まさにそんな感じだし。そもそも、有名人のイメージとウイスキーに、何の関係があるんだっつーの。そして、それがボトルの中身に、何をもたらすと言うんですか。

 
 もっとシンプルに行きましょうよ。
 

 素晴らしいものを生産する、それを飲み、素晴らしいと感じた方が、そのボトルを可愛がる。これとヒルズ・アワード、どっちがより健全で、双方に利益があるか?その回答は、我々一人一人が出すものではありますが。
 

 って、ピーター・マッキーさんが、こないだ私の枕元で言ってました。

 私は、一切、そんなことは思わないんですけど。
 


 閑話休題 (←正しい使い方だろうか)

 他様々な賞もある訳ですが、ザックリと調べただけで、え~・・・(計算中)、10個?

 さらに、あくまで客観的な視点からの疑問として、例えば、焼酎を、国際コンクールで競うってのも、変じゃないです?だって、基本は日本他、精々アジア圏の酒で、欧米で造っているとこって、少ないでしょう。似たような酒として、あっちにはブランデー、ウイスキー他もあるのだし。

 また、一時期、日本酒のコンクールを、知名度の獲得を目的に、欧州でコンペティションしてたってのもある。
 つまり、手法としては、コンクールしようよ!(気になるよね~?)ってのは、二つくらい前の時代の手法、意図なんです。
 その日本酒コンクールも、今は日本でやってるらしいけど、つまるとこ、そう言うのの派生(海外系・日本系かは知らんけど)、生き残りとして、色んな<国際>コンクールが出来ていると思います。だって10個って、多くねえか?

 ここまでお読みになって、率直なご感想として、どう思われますか?
 受賞したから、それが世界一だと、お感じになりますか。私は・・・・・・・・・・・な、なるけどぉ?
                                          (こんな感じを、ツンデレって言うのか?)

 オジサンわかんな~いwwwwwww ←あくまで私的に、自分で書いててツボった
 



<言わせろコノヤロー!> *天山風

 受賞したから、何だよ。

 成程、凄い。日本もやっと、素晴らしいウイスキーって認められたんだ~って、半分は、思うよ。
 で、だから美味しいと思う?だから買う?

 飲んだことない人が、それ飲んで、

A: 「成程!世界一だ!」   って思ったなら、 いいんです  が。
B: 「成程!<これが> 世界一 <か!>    って思ったなら、

 そりゃ <アホ> です。
 貴方が、<これこそ、世界一だ>と確信出来ないなら、そりゃ貴方の世界一じゃあねえってことじゃんさ。

 例えば、そこらにある絵画、油絵とか、あんなもんを買うとき、貴方は、せめて自分にとって好ましいもんを、選ばないのでしょうか?
 
 

 もし欲しくもないけど、画家の名前で買ったならば。
 それは、芸術への理解ではなく、単なる見栄に過ぎない。見栄ってのは体裁を整える為のこけおどしですから、同じ絵を飾っていても、自ずと理解力や愛着に差が生じるもんです。もっと言うと、満足の度合いさえ異なる。

 ここが、仮に抽象的・直感的であれ、自ら評価出来る人間と、流行りだの何だのにすがって、乗せられる人間の、決定的な違いだと思う。何であれ。

 ブームに乗っかるのも有りだろうけど、そう言うのが増えたから、近頃、華々しくメディア使って受賞を煽るんではないでしょうか。本来・・・・・。

 貴方こそ、最も権威ある最終審査員だってのを、忘れていませんか?


 
 我々は傍観者ではなく、現実(苦しい中から・・・)金を使って、最後にウイスキーを買ってやる、最終審査員であり、絶対的な評価者ですよね?

 全てとも言わんし、実際は違うだろうが、内輪で決める程度の賞ってのは、
 BARでいいね・ダメだね未満の信用 だと、私は思うんですが。

 世界一になった、なる、ってのは、ウイスキーについては必要ない。往時のマッカランのように、素晴らしければ誰もが評価するのです。

 そして、世界一になったから、その酒を飲むではなく、自分の好きなウイスキーが世界一になったのを喜ぶ、この程度でいいんじゃあないでしょうかね。


<このブログの主旨は、あくまで個人の妄想、冗談、嫁への愚痴であって、何かしらの信用を担保する物では御座いません。各賞には明確なプロの評価があり、十分信用に足り得るものです。受賞は大変栄誉でもあり、かつ難しいものであることをお断りさせて頂きます。>



マッ○ンのウイスキー、それでいいのか? →大丈夫だった。

 暫くブームと言う名の狂騒が終止するのを待ってたが、俺はもう我慢の限界だ。

 <以下、見るに堪えない程荒れてますので、好きな方は、どうぞここで引き返して下さい> 
                                           *私は止めた・タイトルは釣ったけど


 余市、販売終了。

   しかし、ブランド名は残します。

 あと、宮城峡も無くなる臭いとか。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 折角、ジャパニーズの(私のブログ的な)復権記事を、サントリーとニッカ仲良く書いてやろうとしてた矢先に、これだよ。(記事は消した・未来永劫な)


ご注意:
 恐らくは、余市(宮城峡)の長いラインナップが整理されて、NV系でラインナップを作る気がします。
 この先は、もし仮に、昔のピュアモルト(バテッド、バッテッド、ヴァテッド、ヴァッテッド・一部違うのもある)や、ブレンドで出すなら、こうじゃあねえのか?と、妄想からブチ切れた、妄想特撮シリーズです。(←ウル○ラマンネタね)
 但し、一応可能性として無くはなさそうなので、ここで散々文句言って、アサヒさんが、「いや違うから!こうです!」って堂々と詳細発表してくれるのを待ちたい。つか誰か電話して聞いてくれ。(他人任せ)

 だが、仮に出したNV?ボトルのレベルが落ちているなら、改めて記事は書く。(つもり)


 


 言わせていただく。(←空気シベリア)


 かつて、実はディアジオ系(シングルモルトで)トップクラスの売れ行きだったらしい、カードゥ と言うシングルモルトがあった。(今もあるけど、マッサンから入った方にはマイナーでしょ。)
 同じく90~00年代、シングルモルトをUD→ディアジオが後押しした結果のブーム・またメイン原酒となっているJWその物の売れ行き好調を受けて、

 カードゥ・ピュアモルト

 と呼称を変え、実際はグレンダラン(ここでもダランか)他で水増しした上、さらにグレーンを入れてブレンド(=ピュアモルトでも何でもねぇ)として販売した。
 今まで、カードゥ=シングルモルトとして買っていたユーザーは、同じ名前、ラベル的にはシングルモルト?だけど、ブレンドを買わされたわけです。(確かこのボトル裏見ると、モルト・グレーンって材料表記があったと思う)

 これが世に言う、カードゥ・スキャンダルと呼ばれる事件です。

 当然、私みたいなのがギャーギャー言うわ、書籍でバッシング受けるわ、最後はSWA(スコッチウイスキー協会)から、「紛らわしいから止めろ。」と言われ、商品の全回収&中身を元に戻す結果となり、未来永劫汚点を世に残こととなりました。

 これに類似した問題もあったので、とうとう法改正の流れとなり、2009年、スコットランドではピュアモルト表記は使えなくなりました。
 何が言いたいかと言うと、たかがウイスキーの呼称が、 <法を変える程、大きな問題となった> 前例が、それこそ10年前程度(販売が00年辺りなので)に本国で起こっていたってことです。

 ここまではいいですよね。

 では、今回の余市問題へ行きましょうか。



<原因>
 マッサンブームがあり、原酒のストックを吐きだしたのが一番の原因でしょうか。
 ウイスキーは待つ酒です。熟成を待つ為に、最低10年程度は置かないと使えない。つまり、急な需要の伸びは、何時だってウイスキーメーカーを翻弄してきたのです。

 70年代、好調だった英国各社はスコッチの増産の為、数多の蒸留所を新設しました。しかし、80年代にかけてのサッチャー政権による不況の到来、在庫は大いにダブつき、次々と閉鎖の流れとなります。
 この時期、出来て直ぐ潰れた蒸留所の多くが、<幻の蒸留所>と美化されて、1本3万とか10万で取引されます。大抵は 評価:~5 レベルだけど。

 つまり、原酒コントロールは難しいので、需要の伸びに乗っかってある程度捌くのは、理解できます。

 また、世界的な樽(樽材)だったり食料(原材料)の取り合い、円安の影響他で、仕入れ値もうなぎ登りだそうです。これは恐らく、元々穏やかな減産に傾いていた気もしますよね。

 更に、余市は 蒸留年なし(NV)、10y、12y、15y、20y 5つのラインナップがあり、これらは少なからず維持するのに大変だってのもありますね。こんなもん3つでいいとも思うんだけど。



<メーカーの余市感って何だ>
 かつて竹鶴政孝氏は、ニッカが企業として大きくなるかどうかは、さしたる問題ではない。

 それより、現代でも有効である伝統的製法を守り、品質の維持向上に努めろ、とのお言葉を残されたかと。

 上記は私の意訳だが、間違ってはいないだろ。
 厚遇してくれて、恩もあるサントリーを飛び出し、散々辛酸を舐め尽くしておっ立てた余市に、ロングモーンの生き写しのスチルをくっつけた竹鶴氏。

 その思いは、シングルモルト隆盛の現代、どれほどの価値があることか。いや、その価値とは、単なる宣伝文句としての価値ではない。
 ある種ジャパニーズ・ウイスキーその物の文化財、言い換えて プライド としての価値があるのではないか。無論、サントリーの蒸留所だって同様です。

 そこで、もし・仮に・の話だが、カードゥの真似事を、メーカーが考えているならば、己が先達の築いた金看に、自ら汚泥を塗りたくるような 暴 挙 ではないのかと私は思う。繰り返しますが、もし、ヴァッテッドなりにするならば。の話しですよ。

 在庫がなくて売れないならば、売れるだけ、出せばいい。それで酒屋が困ろうが、流通が不安定になろうが、それが本質ではないのか。
 某ザリガニ(もう蒸留所で呼ばないから)のように、売りたいからしょうがないだろと言うのは、メーカーの詭弁に過ぎないのではないか。日本ウイスキーをリードしておられる○○さん、もし最悪の事態となったら、どうぞ堂々と苦言を呈してくれ。

 ブームとは、常に一過性の病のようなもんで、過ぎ去れば何も残らない。
 無論、少しずつ成長はしていくだろうが、頂点が継続することはないのです。

 今回、潔く販売中止するだけならまだしも、意地汚く余市の呼称を用いて、何かしらの商売をするというのが、気に入らない。いや許せない。(シングルモルト余市を守らんならば、ね)
 そしてこれ、本質的に流行りに乗ってればいいや~的な人が考えるより、はるかに大きな問題なのですよ。

 今後の歴史、それこそ何百年と続くかもしれない余市の信用力に関わる、重大な問題ですし、言い換えてジャパニーズ・ウイスキー全体にさえ波及しかねない問題なのです。
 竹鶴氏は素晴らしい実績を残した。そして余市シングルモルト自身も、その中身で世界中の方を惹きつけるウイスキーへと成長を遂げた。15y~20yの外人さんファンけっこういるし。

 ここで、もし何かしらのまがい物を、前例さえも無視して販売するなら、必ずメーカーの損失となって何処かに影響すると、少なくとも私は思う。
 だって、ニッカってのは、スコッチに対する <姿勢> ありきの、少なくともイメージ位は我々に持たれてるんだから。マッサンだってそうじゃんか。

 

 まだ何出すかは知らねえが、この呼称問題を注意深く見守って、もしピュアモルト、あるいはヴァッテッドになると言うのなら、私は件の前例付き20ページの抗議文を、取り合えず 消費者相談センター に送るから。


 怒髪天を突く勢いで、俺は仕事中にブログ更新したぞJOJO~~~~~ッ!!!! (嘘・有給です)

<このブログはあくまで私見であり、余市の名前で何出すかもわからない癖に、牽制球は投げとこう的に、半ば脊髄反射で酔っぱらって書いているだけです。真に受けることなく、笑って冗談の類だと受け取って下されば幸いです。>

 そして多分、余市シングルモルト程度の配慮はしてくれると思います。

 しなかったらザリガニ張りに、書庫にまとめて永久保存してやる。

 

 
 

説明書をよく読んでからお使い下さい。

 ブログをご覧になる前に、以下全てご覧ください。

①このブログは、あくまでブログ主の主観に基づいて評価・記事を書いております。
 つまり、私の意見を書いているので、それが=皆様のご意見ではありません。
 ですので、人の話は聞きたくない、と思う貴方は、このブログを見てはいけません。



②物の味は、誰もが同じものを<同じ味>と認識していないと思う。
 Aの味はAである、と人間の味蕾なり鼻腔の奥にある何かしらの器官は感じていない。
 Aを、私はB、貴方はC、ある人は 無 個体差があるのではと思うのです。

 論拠は、私のもう一つの趣味、バラの育成で、私が感じるティーローズの香りを、嫁は全く感知しません。(当然鼻がおかしいんじゃねえの、と思いました)
 ですが、同じことが複数の方で(浮気じゃないよ)ありましたので、これこそ、好き嫌いの根本、個人差だと思っているのです。

 序に、某雑誌に掲載された内容からも、信憑性がある話だとおもっております。

 味や香りは、押しつけの議論が出来ないもんだと言いたい。


③だから、書いてます。
 2の通りなら、目の前のボトルに、顔の数だけ回答があってしかるべきです。
 言い換えると、感じた物の味は、その方一人一人のオリジナル・制約を受けない表現です。

 唯一配慮すべきは、自分が好きな物をダメだと言われた(ムカつく)、でしょうが、私は権威ある識者じゃないので、押し付けてまで主張は致しませんし、1のとおり、嫌なら見ないで頂ければいい。

 「貴方はこうお感じになりましたか?ああ、そうですか。私はこうですね。」

 これが、味や香りの根本的な議論だと思います。議論にさえならない、とも言えるのでは。

 近年、誰ぞやのノート丸写し、知りもしない何とかアワード受賞、書籍で何点、下手するとブログの癖に主観がないと言う、もう何のために書いてんだってのが世に溢れて久しい気が。それでは、写真一枚と何一つ変わらないわけで、記事と呼べるもんではないでしょう。真に知りたい内容と、世に溢れかえっている記事の意図が異なっている、私は思うんですね。

 ですので、もっと自由闊達に意見や感想があるべきだ → 隗より始めよの想いから、私も、自分のノートや評価を晒しております。
 やらんでいいならやりたくないですが、外向けに主張する以上、己が身を切るのもしょうがないかなと。

 一行で書くなら、 食べログの真似事をしたくて、ブログ書いてるわけじゃねえんだぞ> です。
 


④あなたに、こう伝えたい (告白💛)
 何が美味い、不味い、これは、買う人にすると大事です。

 私も、乏しいお小遣いの中から、新たな冒険で1本買うのは、(妻の監視と拷問に晒されて)辛い。
 だから、買う前に美味いボトルを知りたくなるもんです。すると、他人の評価が気になります。

 しかし、その <美味い> は、本来、貴方にしか分からん話ではないでしょうか? 
 嗜好や、善し悪しの解釈はみんな違う。
 
 だから、どんなウイスキーも、先ず、飲んでみて欲しいのです。

 飲んだ上で、貴方の舌が優劣を決める。他人が決める話ではありません。
 それが食べ物であり、飲み物なのだから、自分の舌の評価を大事にしませんか?もっと言うと・・・

 最近の、熟成感の欠片もないような酷い代物を、ウイスキー万歳って買うの止めようぜwww

 舌が正確ならば、ボトルの味も必然として向上するだろう。ぼったくりオールドボトルが出る幕もない。
 って誇大妄想に囚われて、日々(でもないけど)、面倒な編集をしております。

 それに、比較対象を広げる程、正確な評価を出せるものではないでしょうか。
 気に入ったら、相手のことをもっと知りたくなる。これは、自然なことですよね。(ドヤ顔)

 で、あるならば、貴方は他者からの評判なぞ気にせず、自分の舌と鼻で感じ、味わい、相手(=ウイスキー)を知るべきではないでしょうか。これが、私が皆さんにお伝えしたい内容、ブログの主旨です。

 また、言葉の解釈は人によってどうとでも取れるので、批判する場面もある以上、語弊を減らすべく、わざと長く書いております。個人的には、シンプルな方が好き。あと文章苦手。


⑤これはやめてくれ
 以下、ここをお使いになる際の注意点です。

A:信用するな
 当然ですが、金儲けでやってませんので、成なるべく・・出来るだけ・・・誤記載、誤字、脱字、その他諸々配慮はしますが、個人の限界がありますので、完璧を求めるならそこらで本買って下さい。

B:荒らすな
 お陰さまで閲覧者様に大人な方が多く、今まで荒らされたことはありませんが、2ちゃんにリンク付きで記事投下した方がいるご様子。
 ここのコメ欄は荒らさないけど、燃料は投下しとこ・・・とか、そう言う宣伝も要りません。(でも2ちゃんデビューして、ちと嬉しかった) だが、俺のことは触らないでくれ。

 ここは、 <貴方が> ひっそり、楽しんで下さい。

C:俺に聞くな
 これって<美味しいですか?>は、お答えできません。
 そもそも、2000年代のボトラー乱立で嫌気がさして<元>になったので、最近のはよく知りません。上の通り、私の主張的には、貴方が、<美味しかったよ> と言いきって欲しいのです。
 
:嫁の愚痴を聞け
 結婚して数年、早くもギクシャクしている遠因が、私の趣味=ウイスキーです。
 記事にする為(貴方の為だから、的な)と言い訳をして、あらゆる手段でお小遣いを確保し、ボトル買ってますので、記事の手間賃として、金は要らんが 嫁の愚痴位、聞いてくれ

 外面がすこぶる宜しいので、評判の姉さん女房で通ってはいるが、家の中では南斗六聖拳サウザー様みたいです。完璧なまでに騙されました。(冗談です・・・。)

 あと、苦労して投稿した記事をたまに消しやがります。更にいつの間にかハンネさえ変わってるんですが、ホントやめてくれ。 (嫁 「許しません」 ) ・・・・。 

E:上半身のネタは上ネタ、下半身のネタがシモネタです。
 当然、R20な記事ですので、大人が見ていると思って書いております。
 子供は見ない&そっ閉じでお願いします。

 お宅のお子さんがSMに走っても、私の所為じゃないです。


<ブログの原材料表示>
・前書き ・年表的な ・香りの評価点 ・ノート ・評価 ・考察 ・文句 ・シモネタ ・嫁への愚痴 ・面白くない(嫁曰く、滑っているらしい)ネタ ・1dash程度の良心 

  先に書いたとおり、香りや味を共有出来る手段はないと思うのですが、昔、公開もせず7年位こつこつHPを作っていた際(黒歴史)、何とか客観性を担保出来ないものか?と考えて、以下のようにノートを作っております。

A:香りは、ウイスキー・アロマ・ノージングキットと比較し、主観で強弱を付けております。
 この為、世の中の表現と異なる場合、キットの香り自体が、物その物の香りと異なる場合がございますが、ご了承ください。 つまり、私と比べてどうだってのは、25,000位のあのキットを買えば分かるってことです。無意味ですが。

B:ノートの表現は、なるべくシンプルに スタート → 中間 → フィニッシュ でまとめております。
 また、識者の作ったであろうテイスティング・チャートを幾つか見たのですが、分からない表現が多いので、私自身のオリジナル・チャート的な物を使い、狭い表現に限定することで分かりやすくしております。(貴方様に、ではなく、私自身が、ですが)

 よくある、モルティーだのサルファリーだのビターチョコだのってのは、結局、主観や経験でどうとでもなるので、却って分かり辛い。シンプルに苦い甘いと書いた方が、結局分かり易いだろ、って感じです。

C:基本、何でもストレートから試します。
 理由は、素晴らしいワインに出会った時、既に完成した<ワイン>に、貴方は牛乳なり異物を加えて飲みますか?です。確かに、そうやっても美味いかもしれないが、それは既にアレンジの話で、ワインその物ではない。

 そもそも、何かを加えないと美味くない時点で、ウイスキーとしてどうだと思う。

 カスク物だろうが、先ずストレートで試し、納得できないなら薄めるべきに思えます。薄め切ったハイボール程度を<ウイスキー>と呼ぶのは、我が国のインチキ法律だけで充分。
 アレンジをするなと言っているのではなく、既に完成された物に、加えるべきものはない。絵画でも何でも同じことですよね。

D:原則1本付き合って、表現が正確になるよう、日を変えて都合9回以上試してノート出します。
 しかし、お小遣いや更新、入手や開けやすさの都合で、ミニやハーフボトルを用いる場合もありますので、必ずしもこの限りでは御座いません。また、当然、大丈夫そうなミニだけ出しております。

 序に、乗せてないけど、試したボトルは、軽く3倍はあります。顰蹙買うだろうから入れてないだけ。

 個人的には、ワンショットでは何も分からない、何故なら、同じ物の2杯目でさえ印象が変わることもあるので、やはり1本付き合うのが正解だろうと考え、最低9回/3日、可能な限りフルボトルを1本飲み切って評価が私の基準です。

E:記事まとめながら確認の意味を込めて飲みたいので、過去ノートだけ貼るのはなるべく避けております(画像入れるのもこれ)
 また、10年近く付けてたノートの殆どは、V○IOのHDDと共に何度か消えました。店飲みは、有名なBAR補正だったり、何度か飲むと印象変わる(でしょ)、あと、店でパチパチ写真撮るのが個人的に許せないので、ノートとして出すことはないです。

F:評価点は
10:最高  
9:特に素晴らしい
8:素晴らしい
7:高いレベルでは
6:飲んでみるべき
5:やや不満がある *この辺までは、私的に勧められるレベルだと思う
4:不満がある
3:進んで飲みたくはない
2:飲めない
1:最悪 *今のところない
 (☆:神の介在を疑わないレベルだ)

 昔の常飲、マッカランの、2つ前のOF12yを評価:8(昔の常飲だったので)として、10+1、合計11段階評価付けしております。

 9以上の評価は、数百以上は楽に飲んで精々20程度ですので、辛めです。シンプルに<試した感想>ですので、これが最も私の純粋な評価に近い。(ぶっちゃけ、これだけでいいと思ってます)
 また、一切、価格や、何とか賞だとか、書籍で高得点、など配慮しておりません。あんなもん信じる・・・なんでもないです。


 これらをよくご覧頂いた上で、用法、用量を守って正しくご利用下さい。





ここまでの、樽関係総括。

 実は奥さんに禁酒令を仰せつかりまして、まあ自分でもよくないということをしてたので、素直に受け入れて早一ヶ月半。
 当然ノートも作れないし、ネタが酒なのに酒飲めないwww とか、詐欺以外の何物でもないので、やや樽関係を整理します。
 
 
①シーズニングシェリーについて
 先ず、用法に無理があると思う。空かないシェリー樽の、どこで樽を空けているんだ?また、輸送樽=シーズニングと同じだったと言うのも怪しいですね。
 
 つまり、今のシーズニング・シェリカスク・システムは、昔と違うもの。結局、これがシェリカスク:苦いの根本だと私は思います。
 
 しかしながら、かつてのシェリー樽が絶滅した訳ではなく、製法上は恐らくソレラ、またアニャダの仕込み樽にあるだろうとも思います。樽について、もう少し配慮して、目指すべきはブラック・ボウモアだったり、ウエスト・ハイランドのような、程良く練れた樽を用いて、スモールバッチで仕込めば、いい物は出そう。
 
 私が期待するのは、独立系のところ、またボトラー系が、ここら辺で回答を見つけさえすれば、かつてのシェリカスクはまだ出ると思う。
 
 
②スパニッシュオークについて
 言うほどいいもんじゃない、と言うより、ダメなんじゃねえのか。
 思い起こせば、グリーンボトルのWCH時代、異常に黒いオーセンティックがあったんですが、あれこそ、シーズニングのシェリカスクだったのでは。
 
 
 グリーンの時代は概ね93~00年頃ですが、この頃出せると言うと -15~20y、すると70年代になり、マッカチンの記事の通り、ここらはシェリー樽の確保が困難になりつつあった時代背景もあります。
 更にシェリー輸入のピーク頃でもあり、ヘレス以外のシェリーも輸入していたそうですので、単にシェリカスクと言っても、その質には色々あったのでは。
 
 
 そして、そう言った流れで、未熟な(慣らしが足りない)ヨーロピアン樽は、昔から不味かったのではと思うのです。
 <より個性的、オークのようなウイスキーを作れる> 、これが、スパニッシュシェリーの本質でしょう。
 
 
アメリカンカスクについて
 ワインでは、特にフランス系では、悪い物的な認識があります。
 
 当然、ワイン用はバーボン用よりはチャーしてないでしょうし、それで尚フレーバーが酒質を壊す、また、ココナッツ・バニラ香ってのは、間違いなく私的な <溶剤臭> *ノージング・キットの だと思いますので、少なくとも私はこれが嫌い=アメリカンカスクはダメってことですね。
 
 ですが、80年代に製法の確立・改善がされたとのことで、すると80年代の後半~90年代仕込んだモルト=00以降発売に、その変化が、いい影響を与えている?そして、それは2020~(発売:30y物)の長い物にも生かされて行くかもしれないですね。
 
 だけど根本的に嫌い。
 
 と言うことで、アメリカンカスクの、シェリー樽(ソレラバット)、これなら、デメリットを回避出来る率が高いと思いますし、メーカーがしれっと語ったように、我々の知る古いマッカランなどは、多分、アメリカンカスクシェリー樽が相当数あった筈です。
 
 
④バーボンカスクについて
 何せ現代主流ですし、本当かどうか知りませんが、5000円(私の一時期の小遣い:ガチ)位でさえ買えるそうです。
 
 樽で触れたとおり、そもそも樽材として優秀な上に、定期的に廃材が・大量に出る為(バーボン=新樽だけしか使えない)、モルトとバーボンカスクの蜜月は暫く、つかアメリカに核でも落ちない限りは・・・続くんでしょうね。
 
 これの特徴は、①元が新樽で ②チャーしていて ③比較的短期間の熟成にしか使っていない という点です。また、ワイン用ならいざ知らず、バーボン用に、④ワイン用樽同様の処理をしている気もしない  ので、私はどうもスコッチに向かないように思えてなりません。
 
 また、いわゆるホグスヘッドに組み直す際、ある程度再活性化させると思うので、モルトに入っている焦げ味(or香)も、この樽由来だと思える。
 
 と言うことで、難しいでしょうが、上手くバーボンカスク以外での仕込みが出来れば、フレーバーに劇的な革命がおこり、そして恐らくは、プレーンカスクの時代を迎えるようになるのでは。
 
 これは今まで、どの愛好家も飲んだことがないものであるし、より原酒依存の酒になるので、美味いかどうかは分からんけど、より原点回帰できるだろうとは思います。
 
 ですが、関係者はプレーンを明確に否定しており、いわゆる現代のフィディックやリヴェットのような、樽味を付けない配慮をした酒が、不味くて飲めない自分としては、どうかとも思います。
 
 それでも出すだけの価値はあるだろうし、そこにもしバーボンの個性が少ないならば、多少はマシになるんじゃねえのと言いたい。(なんだこれ)
 
 
⑤フレンチオークについて
 言い換えてフランス産セシルオークについては、可能性がありそうに思えます。
 全部を新樽は無理でも、長い物で試したり、ウッドフィニッシュではない、真のセシルウッドでの仕込み、これを飲ませて欲しいですね。
 
 と言うと、真っ先にマレイの <シュナンブラン> を思い出すんですがwww、あれがよかったかと言われると辛いものがある。
 ただ、あれがセシルだったかは分かんないし、ボルドー(ワイン)カスクとかで試しては欲しい。 バーボン入れちゃうと混じって分かんなくなるので、ウッドフィニッシュ以外で、お願いします。
 
 シェリカスクを鑑みるに、ほぼワインになったからどうだとも思わないんですよね。
 むしろ、あの溶剤臭嫌いな人には、いいんじゃないでしょうか?
 
 しかし、ワインで樽熟成させるようなところは、大抵規模も小さいだろうから(そもそも超巨大ってのが少ないし)、大きくなり過ぎたスコッチ業界の需要を満たすのは難しい気もしますね。
 
 
サントリーについて
 非常にこの辺りの見極めを慎重に行っており、この試みは必ず、15年後も我々に恩恵をもたらしてくれるでしょうか。
 
 この小さな・でも偉大な試みが、ジャパニーズ・モルトとして他社にも還元できれば理想ですが、日本の政府はだらしないので、結局、サントリーの企業努力だけで終わると予想します。
 もっと、フランス他ワイン輸出国のように、政府がまとめようとしないと、何でも軽薄なブームで終わるのでは。
 
 酒輸出、フランスワイン=1兆数円億 、スコッチ=約8千億 、日本=精々数百億(洋酒全般)?と言う落差が物語るように(←何方かの記事パクりましたすいません)、単に地図上の距離で(売れない)だけではなく、誰にでも、明確に、その酒を説明できると言う点で、国による制度の厳格化は、私はメリットになり得ると思うんですよね。
 
 曖昧な酒の定義付け・拘りも何もない、ある部分緩い制度、これがメーカーを <助けている> と言うなら、 <グローバル化の中で、差別化できない・ブランド化出来ないデメリットでもある>と反論してみたいです。(偉そうにスイマセン)
 
⑥樽の未来は?
 既にアメリカンカスク云々は、恐らくモーレンジなどが活用しているんでしょうし、よく見るウッドフィニッシュなど、多様性と言う点では、ある意味で改革・改善の兆しが見え隠れしているのでは。
 
 そして、個人的には樽のコスト、ここを安易にバーボンカスクで解決せずに、一つ販売価格に転嫁してでも、挑戦していってほしいものです。そもそも、樽に8倍のコストが掛っても、250本取れれば目を見張る程度でもないように思える。

 <2015.9月追記>
 若干補足すると、既にバーボン業界でも樽不足の問題が出始めているそうで、これは=スコッチ他でも、樽が不足する・不足しがちになることを暗示しています。むしろ、既にそうなっているんでしょうね。

 また、当然にして引き合いがあるので、仕入額も一時期の50$とは行かず、高騰していると予想。
 但し、記載した通り、1本に対して500円上がるほどの物には なり得ない とも思うのですが、ここはメーカーさんが喋ってくれないと、分かんないですね。

 そんな理由から、ではないでしょうが、サントリーによるビーム・グローバル社買収も、サントリーウイスキーにとっては、樽の確保でプラスに働く筈で、わが国では大問題になるか微妙ですけど(そもそも法的に熟成のルールないし)、直近の課題として取り上げられ、更に、価格転嫁、あるいは、新しい、未熟なスピリッツを産みだす土壌となり得ると感じます。

 カナダ西部のロブールなど、新たな樽産地への注目、ワインカスクの廃樽、ラム樽、コニャックカスクなど、多種多様な樽によるラインナップは、今後も続くでしょうか。

 また、樽を消したラインナップ、言い換えて、よりプレーンカスクへの移行が進むならば、良くも悪くも <本来の 蒸留所の味> に触れる機会も、増えて行くかもしれない。

 *いつか諸々整理して、一応は説得力のある物に書き変えるつもりです。(するとは言ってない)


 
 こうした、一種の誤魔化しがまかり通る以上(←いつもの)、また、あれだけ各社が遮二無二吸収・買収している現状を思うに(つまり儲かる?)、
 
 DCLデラックス時代と、現代のモルトブレンドの違いとは、結局、掛けたコストなのでは
 
 と感じます。
 
 例えば、スパニッシュシェリー信仰も、調べれば怪しいものですし、シーズニングシェリーも怪しい。でも、これがモルト愛好家に語られる時は、美辞麗句の一つとして語られる。
 この根底には、イベントはじめ、書籍などの情報源が、 <いいものだ・いいことだ> と紹介していると言う現状はある訳です。
 
 しかし一方で、何でもなく売っていたマッカランのOF12yが¥15,000也、これも、現代のシェリカスクへの評価なのでは。
 
 と言うことで、コストの掛け方次第で、今後のスコッチの運命は大きく変わる。
 また、多くの国内メーカーも、大好きな追従するなら、見極めて追従して欲しい、なぁんて思いました。
 
 詰まる所、半世紀使ってきたアメリカンカスクの <使い方> で、そろそろ <回答を出す> 時期が来ているように思える。いやアメリカンが悪いとは言わんけど、溶剤臭に溢れたモルト以外も、あってもいいだろと思う訳。
 
 
 まとまって、ないですね。(確信)